遺産相続の流れ

遺産相続の流れ

ここでは遺産相続手続きの流れについて確認していきます。必ずしも下記の順番で行わなければならないわけではありませんが、事前に戸籍等を集めておかないと取得できない書類もあるため、一般的な順序をお伝えいたします。

まずは、相続開始後の事務手続きについて下記にてご確認下さい。

相続人調査

相続財産調査

相続方法の決定

遺産分割

財産の名義変更

遺産相続の流れを詳しく説明

相続人調査

まず相続人の調査をし、相続人を確定します。

被相続人の遺産を分けるには、相続人全員が遺産分割協議に参加し、協議内容に合意する必要があります。そのためまず相続人が誰なのかを確認することから始めます。

具体的には被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本を市区町村の役所に取り寄せます。例えば、広島市に本籍をお持ちの方が亡くなった場合には、まずは広島市役所にて死亡の旨が分かる戸籍の収集から開始します。戸籍謄本が一通りそろったら相続人が確定できるので、相続関係説明図を作成します。

相続財産調査

続いて被相続人の財産調査を行います。

被相続人のプラスの財産と、マイナスの財産をしっかり確定しないと財産をどのように分けるか話し合いをすることができません。
プラスの財産は不動産や預貯金、株式、有価証券等、マイナスの財産は未払金や借入金、公租公課などです。全ての相続財産が確認出来たら、財産目録にまとめます。

相続方法の決定

相続財産調査の結果をもとに、相続人は相続財産を相続するか、放棄をするかをもしくは限度つきで相続をするのかを決めます。相続放棄・限定承認を選択するには、自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述を行うという期限があるので注意しましょう。

遺産分割

遺産分割がトラブルに発展しそうな場合

財産の名義変更

財産を相続する人が遺産分割協議によって確定したら、その財産を受け取るため不動産や、金融資産の名義変更を行います。
不動産の名義変更については複雑で、専門的な知識を必要としますので、専門家である司法書士に任せてしまった方が時間と労力の短縮になりますので、是非一度広島の司法書士の無料相談をご活用下さい。

以上が一般的な遺産相続の流れとなります。相続開始から財産の名義変更に至るまでには、手続きのみで3ヶ月近くはかかると考えておいてください。特に戸籍謄本を郵送で取り寄せたり、財産調査のため金融機関に残高証明書をお願いしたりするとそれぞれに1~2週間程度かかることもあります。そのため相続財産の種類が多かったり、相続人が多数いる場合にはなお一層手続きが複雑になり、その分時間や手間もかかります。上記の順番に沿って行うと、それぞれの手続き時に必要とする書類を前段階で集めるようになっているため、スムーズに進めることができるかと思います。ご参考にしてみてください。

相続手続きはほとんどの人が慣れていないうえ、専門的な知識もたくさん求められます。また時間や手間も多く取られるため、なかなか進められないという方はお気軽に広島相続遺言まちかど相談室までご相談ください。

また相続財産から債務等を差し引いた正味の遺産額が基礎控除額を超えるときには、相続税の申告が必要です。相続税申告には期限もありますので、早めに準備を進めていきましょう。

相続税の申告

相続税は、被相続人の死亡により発生した相続で、相続人が取得する遺産に課税される税金のことをいいます。また、遺言によって譲り受けた財産についても相続税が課税されますので、財産の受遺者も相続税申告の対象となる可能性があります。
しかし相続税は、相続した遺産の全てに課税されるのではなく、預貯金や不動産といった資産から債務や葬式費用などを差し引いた財産にかかってきます。 さらに、実際の納税額はここから基礎控除額(3000万円+600万円×法定相続人の数)が差し引かれることになります。

相続税には申告・納税の期限が定められており、その期間は相続の開始を知った日の翌日から10か月以内です。この相続の開始を知った日というのは、被相続人の亡くなった日とされる事が多いです。また、納税も申告の期限と同じですので、相続の開始を知った日の翌日から10か月以内に申告だけでなく納税まで済ませなければなりません。

遺産相続手続きには普段聞きなれない用語や書類を扱わなければいけない場面もあります。初めての方にとっては難しいと感じられることもあるかと思います。おひとりで抱え込まず、広島相続遺言まちかど相談室の無料相談をお気軽にご活用ください。