相続財産の調査について

相続財産の調査について

相続が開始したからといって、相続人は必ずしも財産を相続しなければいけないわけではありません。相続財産にはマイナスの財産(借金等)も含まれるため、相続が発生した時には、プラスもマイナスも両方の財産を引き継ぐ単純承認を選ぶか、限定承認や相続放棄をするのかを判断する必要があります。しかし、相続財産の内容をしっかり把握していなければ、判断することは難しいでしょう。広島の皆さまにこちらのページでは相続財産の調査についてお伝えいたします。

相続財産とは

相続財産にはプラスの財産とマイナスの財産が存在します。プラスの財産とは現金、預貯金、株式、有価証券、不動産などのことです。被相続人が所有していた宝飾品や自動車、骨とう品など価値ある財産も含まれます。反対にマイナスの財産とは、借入金や未払い金、納めていない税金等、負債のことをさします。相続を単純承認するとプラスの財産だけでなくマイナスの財産も引き継ぐことになるため、財産内容をきちんと把握していないと、ご自身でマイナス分を負担することになりかねません。マイナスの財産の方がプラスの財産より大きい場合、相続放棄の手続きを行うかを検討しましょう。

相続財産の種類について

被相続人と生前に関係性が薄い場合、どのような相続財産が存在するのかを確認するにも時間はかかります。全ての財産を漏れなく調べるのは非常に難しいです。どのように進めていくのが良いのか、広島の皆さまに下記にてご説明させていただきます。

財産の状況を把握できないケース

被相続人と生前に交流がない場合、財産等の存在について被相続人がしっかり残していないと相続人が遺産の内容を把握することは非常に困難です。その場合には相続手続きを専門とする弁護士・司法書士・行政書士に状況をご相談ください。現状全ての金融機関に一括して問い合わせできるような仕組みはないため、被相続人の生活や行動範囲より推測し、一つ一つ対象先に調査していく必要があります。これらを行うには専門家の経験や知識が重要です。なお専門家であっても、まったく情報のない生命保険金等は探し当てるのが難しいため、まずは被相続人の自宅にて郵送物等を整理し、相続財産に繋がりそうなものがないかご確認ください。

一部の相続人が相続財産を隠しているケース

特定の相続人が通帳等を被相続人より預かり、そのまま隠し持っているケースであっても、法定相続人であれば金融機関に問い合わせし財産総額を確認することは可能です。利用が思い当たる金融機関に戸籍等の必要書類を提出し手続きをすると、残高証明書を取り寄せることができます。相続財産が不動産の場合、市役所に名寄帳を請求すれば、その市区町村内にある被相続人名義の不動産を確認することができます。広島相続遺言まちかど相談室では財産調査のご相談もお受けしておりますので、広島の皆さまお気軽にお問い合わせください。

また相続財産調査とは異なりますが、遺言書に記載のない相続財産が存在するケースもあります。通常遺言書が発見されると、遺言書の内容を優先して相続手続きを行います。ただし被相続人がすべての財産を網羅して遺言書を書いたとは限りません。遺言書に書かれていない財産が発見されたという事例もあります。その場合、遺言書の中に記載のない財産の扱いについて書かれていればそれに沿って手続きをおこない、そのような記載がなければ相続人全員で対象の財産について遺産分割協議を行う必要があります。

広島相続遺言まちかど相談室では、ご依頼いただいたお客様の相続財産調査をお受けしております。特に金融機関や市役所等は平日しか問合せできない場所もありますので、広島にお住いの皆さま、お忙しい方はいっそうのこと専門家にご相談いただくことをおすすめいたします。広島相続遺言まちかど相談室では広島の皆さまからのお問い合わせをお待ちしております。