ご相談解決事例

遺言書に記載のない財産はどのように処理すればよいでしょうか。

2021.02.10

司法書士、行政書士の先生にお伺いします。遺言書に記載のない財産はどのように処理すればよいでしょうか。(広島)

私は広島在住の50代の女性です。一カ月ほど前に他界した父が残した遺言書について質問がございます。父が亡くなり、取り急ぎ家族葬を行い、気持ちの整理がついてきた今日この頃、父が住む広島の実家にて遺品整理を行っていました。その際、父が残した遺言書が見つかりました。その遺言書には、①広島の実家とその土地、②広島に所有する田畑、③預貯金について、相続人及び相続割合の指定がされておりました。この内容を基に、私と姉の二人で相続手続きを進めていたところ、遺言書に記載のない不動産が見つかりました。広島県内に放置されていた更地のようです。この不動産は私も姉も全く知るところでなく、活用の予定もございません。この不動産はどのように処理すればよいでしょうか。(広島)

遺言書に記載のない財産については、相続人様全員での遺産分割協議が必要になります。

広島相続遺言まちかど相談室にお問い合わせいただきありがとうございます。 遺言書に記載のない財産が発見された場合、念のため再度遺言書の内容を確認してみてください。その財産そのものの記載は無くても、遺言書によっては「遺言書に記載のない財産の相続方法」についての記載が書かれているケースもあります。同記載がある場合には、その記載通りに相続手続きを行うことになります。お持ちの財産が多岐に渡り、把握しかねる方に多く見られる記載ですので、念のため遺言書を読み返した方が良いでしょう。確認した結果、同内容の記載がない場合には当該不動産について相続人様全員で遺産分割協議を行い、その旨を記載した「遺産分割協議書」を作成します。当遺産分割協議書に従い、不動産の登記名義人の変更手続きを行うことになりますので、大切に保管しておきましょう。

遺産分割協議書の作成に当たっては、用紙や形式の指定はなく、手書き、PCどちらで作成していただいても結構です。内容が決定し、相続人様全員が合意したら、同協議書の末尾に相続人様全員がご署名、押印(実印)をし、完成となります。また、不動産登記手続きの際、実印の印鑑登録証明書も併せて必要となりますので、併せて準備しておきましょう。

広島県内にお住まいの皆さま、法的に問題のない遺言書の作成はとても重要な生前対策の一つです。ご自身のみで遺言書を作成されると、法律上問題のある遺言書となってしまうことも懸念され、ご意志が叶わぬ結果となってしまうかもしれません。そのようなことが起こらぬよう、遺言書を作成される際には、専門家に依頼されることをお勧めします。

広島相続遺言まちかど相談室ではご相談者様のご状況にあった遺言書作成をサポートさせていただきます。当相談室では生前から始める相続対策に関して幅広くお手伝いさせていただきます。遺言書作成時の注意点等もご説明させていただきますので、ぜひ初回無料相談をご利用いただければと思います。広島県内にお住まいの皆さまからのお問い合わせをスタッフ一同、心待ちにしております。