相続お役立ち情報

遺産分割協議書の作成

ここでは遺産分割協議書の作成についてご説明いたします。

遺産分割協議書は相続の手続きを行う上で重要な書類になります。内容として、被相続人の遺産を誰が、どのくらい、どの財産を相続するかということが明記されたものです。金融機関等で被相続人の遺産を解約する場合等、相続手続きはこの書類の内容に沿って行われます。

遺産分割協議書を作成するためには、遺産分割協議を行い相続人全員の合意がないと無効になります。遺産分割については法律上、協議分割が前提とされています。よって、遺産分割協議を行う前に相続人がどの人にあたるのか戸籍を確認し、必ず相続人全員の合意が得られるよう準備する必要があります。相続人の確認を行う中で、会った事のない相続人や、連絡先の分からない相続人がいる可能性もあります。普段から交流がある人よりも、広島県外等にお住まいの人は連絡も取りづらく、遺産分割協議書の内容に合意を得るにも時間がかかるかもしれません。

また、遺産分割協議を行う前には、相続財産調査を漏れなく行うことも重要です。
遺産分割の対象にするのは、被相続人が残した相続財産です。ただ死亡した時点ですべての相続財産が明らかになっているケースは多くありません。相続人が知らない預貯金や株式などもありますし、一部の相続人だけが把握している預貯金口座が存在するケースもよくあります。相続人間で相続財産の範囲についての認識が一致しないと「分ける対象」が定まらないので、遺産分割協議を円満に進められません。
そこで遺産分割協議を始める前には、必ず相続財産調査を行って遺産の範囲を確定し、相続人間で遺産分割の対象となる財産について認識を一致させる必要があります。

正確な遺産分割協議書の作成を行うことが大切です

遺産分割協議書の内容によっては相続人が大金を引継ぐこともあります。安易に作成した書類の不備によって、遺産分割協議後に相続手続きがうまく行うことが出来ず、訂正をしなければならなくなった例もあります。また相続財産がきちんと調査できていなかったり、一部の相続人しか把握していなかったりすると、後々遺産を巡ってトラブルになる可能性も考えられます。トラブル発生を回避するためにも、手順を踏んだうえで、相続人に対して確認を取りながら遺産分割協議書の作成を進めていきましょう。

相続人の確認や遺産分割協議書の作成等、相続手続きにかかわる様々なお悩み事に関して広島相続遺言まちかど相談室では真摯に取り組んでいます。広島の皆様も大切な親族間でトラブルに巻き込まれないよう、不安なことに関してはお問合せ下さい。